アニメなメッセージ
いちかばちかやってみろ!
2010年3月5日、バンタン電影マンガ学院の卒業式でのスピーチです。

ご卒業おめでとうございます。

今日、旅たつ皆さんに是非、贈りたい言葉があります。

少々乱暴な言い方になりますが、

「いちかばちかやってみろ!」

という言葉です。

私は若いころからちょっと哲学的なことを考える質があって、人は、何のために生まれてくるのか、ということを考え続けてきました。

これは非常に難しい命題ですが、今のところ私なりにたどり着いている結論は、ごく単純なもので、「幸せになるため」だと思っています。

では、幸せな生き方というのは、どのような生き方でしょうか。

これにはいろんな考え方があるかもしれませんが、私は、これもまたごく単純に、「自分が一番好きなことをやって生きていくこと」だと思っています。

しかし、世間様はそんな生き方を得てして認めようとしませんね。

「世の中、好きなことやって生きていけるほど甘くはない」とか、「生きていくことは辛さに耐えていくものだ」といった論調がそれです。

皆さんの周りにもそんな声があったかと思います。

しかし皆さんは、好きな道を選んでしまい、そして今、この中の多くの皆さんが、自分が好きで選んだ業界に飛び立とうとしているわけです。

これでよかったんだろうか、という迷いはあるかもしれませんが、大丈夫です。

バカボンのパパの言葉を借りて言えば「これでいいのだ」ということです。

自分が一番ワクワクできること、時間がたつのも忘れてしまうほど夢中になれること、そのワクワクする魂の躍動感というのはメッセージなんです。

どのようなメッセージかというと「その道で自分が輝いていきなさい」そして「その道で社会に奉仕しなさい」という、言うなれば宇宙からのメッセージなんです。

宇宙からのメッセージである以上、迷わずに突き進んでいけば必ず宇宙からのサポートがあることは間違いありませんので安心してください。

一番いけないのは、迷って不安になること、「ダメかもしれない」という恐れを抱くことなんです。

よく言われる言葉に「恐れていたことが起こった」というのがありますが、それは間違いです。

恐れていたことが偶然起こったのではなく、恐れていたから起こったんです。

恐れるという弱気の心が、自分の決意を揺らがせます。

そして行動力を弱めます。

更に、チャンスが来てもそれを見抜く目を曇らせてしまいます。

そのように自分自身のパワーを自ら制限してしまうことで、結果的に自らの心に満ち溢れた恐れそのものを現実世界に引き寄せてしまうんです。

恐れをいだくのではなく、「こうなったらいいな」「こうしてみせる」といった成功したイメージを常に心にいだいて、「きっとよくなる」「絶対に上手くいく」「必ず成功する」と強気の楽観主義で、いちかばちかで生きていけば必ず勝利できます。

勇気と自信をもってドラマチックに生きていきましょう。

幸せというのは、何事も起こらず、平穏無事に過ごすことだとは思わないでほしいし、そのような人生を求めないでほしいと思います。

平穏無事な日々にはドラマもなければ成長もありません。

皆さんは、アニメやマンガ、ゲームや映画、それぞれの分野で何か感動した作品に出会ったからこそ、今ここにいらっしゃるんだと思います。

それらの作品には、必ず主人公がいますよね。

皆さんもまた、皆さんの人生という舞台で活躍する主人公なんです。

主人公というのは脇役とは違うんです。

私はいつも自分自身に問いかけていることがあります。

それは、今日一日、もしくはこの一週間、自分は、主人公らしく生きてきただろうか。

脇役、もしくはエキストラのような生き方ではなかったろうか?

ということを自分自身に問いかけるようにしています。

主人公は、いちかばちかの人生を生きるものです。

どのような苦難があっても逃げません。

打ちのめされても這い上がっていきます。

その都度、成長して光を放っていくからこそ、そこに感動が生まれるわけです。

そのような作品を今度は自分が作って、それを見た人に勇気や元気、喜びや癒しを与えていきたいと思うならば、自分自身が先ずそのような生き方をしていこうと決意してください。

そこにこそ成長のドラマが生まれます。

その積み重ねの中で、どのようなことがあっても揺らがない、強い自分を作っていくことができます。

弱い人は幸せになれません。

どのようなことがあっても、「よーし成長のチャンスだ」「学びのチャンスだ」と受け止めることのできる富士山のようにどーんと構えた自分自身を作ってください。

本日は皆さんの門出を天までが寿ぐかのように素晴らしい天気ですね。

このホールを一歩出たところから皆さんの新しい生活が始まります。

どうか胸を張って気持ちのいい空気を吸い込んで下さい。

背中を丸めて俯いていると、天から降ってくる幸せやチャンスが全部、後頭部の方に滑って流れていってしまうそうです。

ところが胸を張っていると、幸せやチャンスはおでこから胸の方に流れてきて、ウルトラマンで言えばカラータイマーの所から、入り込んで心をエネルギーで満たしてくれます。

もう一つ話をしましょう。

俯いている人の目に写るのは、畳二枚分の狭い空間ですが、胸を張っている人の目には広い青空が目に写ります。

夜であれば広大無辺な宇宙が目に写りますね。

その差は何なのか。

目に写る広さは、皆さんの未来の広がりそのものです。

また心の広さそのものとも言えます。

狭い心にはエネルギーも少ししか入りません

どうか意識して胸を張って生きていっていただきたいと思います。

私自身も、このようなことを偉そうに語った以上は、今まで以上の決意をして、今まで以上の努力をして、いちかばちかの人生を歩みます。

一緒に飛びましょう! 

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