アニメな半生記 → 現役アニメーター時代編

9・日本のアニメに復帰

日本のアニメに戻って最初の仕事は『ビックリマン』だった。テレビシリーズ数本と劇場版の原画を描かせてもらったが、キャラクターが全て二頭身半くらいだったので非常に描きにくかったのを覚えている。

当時、「ビックリマンチョコ」が子供達の間で大ブームを巻き起こしていたため、それに便乗して高視聴率を狙った番組だったのである。ブームと言っても、決してチョコが美味しかったわけではなく、おまけについてくるビックリマンシールを集める事が流行っていたのだ。

 まさに社会現象と言えるほどのブームだったが、このような形でのブームのはしりは、当時より更に十数年さかのぼった頃の「仮面ライダースナック」だと言われている。子供達はおまけの怪人カードが欲しいばかりに、仮面ライダースナックをいくつも買って、スナック自体は食べずに捨ててしまうと言うことが、当時、問題になった。もっとも、体にいいお菓子だったとは思えないのだが、食べ物を捨ててはいけない。

「チョコエッグ(卵型チョコの中に動物モデルが入っている)」に端を発した一連の食玩ブームが、すでにブームと言う枠を越えて定着していることからも分かるように、世の中にマニアックなコレクターがいる限り、このような商法は永遠に不滅なのだろう。

さて、『ビックリマン』では、東映動画社内のフリーアニメーター班に入れて頂き、半年ほど携わったが、その時の作画監督であったK氏との出会いは、まさに運命的だったと言える。特に親しくおつき合いさせていただいた訳ではないが、後にY校の講師になる切っ掛けとなった方だからだ。

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