アニメなメッセージ
最後のメッセージ

 二〇〇六年三月、諸般の事情があり、卒業式はおろか授業の終了日をも前にして私は長年お世話になったY校を断腸の思いで去ることになった。卒業式で渡してもらおうと思い、私が担任をしていたクラスの学生に対して次のような手紙を書いた。アニメーターの先生としての最後のメッセージである。

 

卒業される皆さんへ

私、小幡は今期でY校を退職することになりました。
みなさんと一緒に卒業ということです。
皆さんの授業を最後迄やりたかったし、授業終了日にはいろいろな言葉を贈りたいと思っていました。
そして何よりも卒業式では皆さんとの別れを惜しみたかったのですが、諸般の事情でそれができなくなってしまいました。

人生では今後も「分かれ道」に差しかかることがたびたびあります。
そしてその時に、どちらに進んだらいいのか選択に迷うこともあるでしょう。
行きたい方に行けないこともあります。
一緒に歩んできた人と、そこで別れなければならないこともあります。
行きたくなかった道の方で自分の使命を見つけることもあります。
どちらに行ったらいいのかは、結果論でしか分かりませんね。

しかし、常に前向きで、成長していこうという気持ちさえ持っていれば、正しい方の道があなたを導いてくれるはずです。

あなたの人生は、あなたの心(潜在意識)の反映なのです。
実は、この法則さえ分かれば何も怖れるものはないのです。

もう一つ大事な法則があります。
「類は友を呼ぶ」という法則です。
前向きな人の回りには前向きな人が集まります。
やくざのまわりにはやくざが集まり、組ができるように、です。
「こんな人と自分は同類のわけがない」と思うこともあるかもしれませんが、得てしてあなたの大嫌いな人はあなたの中の抑圧した負の部分の反映であることが多いのです。

あなたの潜在意識はあなたにすらその正体を見せないことが多くあるのです。
あなたの身にふりかかる苦難はすべてあなたの負の部分の反映であり、あなたが乗り越えるべき人生のテーマが形を変えたものなのです。
そしてそのような潜在意識の法則に気付きなさいというメッセージなのです。

いくら逃げても気付くまで何度でも降り掛かってきます。
何故ならば、成長していくことが生命の目的だからです。

生命とは何か、それは成長を志向する意識そのものなのです。

「全ては自分」なのだから人を恨んではいけません。
糾すべきことは糾していかなければいけませんが、成長するチャンスが与えられたことに感謝の出来る自分になって下さい。
これはとても難しい事です。私だっていつも出来る訳ではありません。

もう一つだけお願いしたいことがあります。
地道に何かを続けていって欲しいという事です。
「継続は力なり」です。

目次へ