アニメなメッセージ
4・2・3の法則

これは、2009年3月6日(金) 「バンタン電影アニメマンガ学院」の卒業式で私が卒業生に送った祝辞です。

みなさん、ご卒業おめでとうございます。

唐突ですが、この中で「崖の上のポニョ」をご覧になった方はどのくらいいらっしゃいますか?

(会場の人たちの四分の一くらいの人たちが手をあげる)

はい、ありがとうございます。

まだの方には是非、観てもらいたい素晴らしい作品なのですが、私が画期的だなあと思ったのは、実はこの作品のエンディングテロップなんです。

ご覧になった方は分かると思うのですが、ポニョのエンディングには、誰が何をやったというようなことが全く書かれておらず、全てのスタッフの名前が、あいうえお順、50音順に列挙されていく、というものだったんです。

びっくりしました。

おそらくこれは宮崎監督の考えなのだと思います。

役割には上とか下とか、偉いとか偉くないとかはなくて、「全てのスタッフは平等で、なくてはならない必要な存在なのだ」という思いを表現したのだと思うのです。

今日ここにおられる、ほとんどの人たちがアニメやゲーム、映画などのクリエーティブな業界に巣立っていかれるのだと思います。

現場に出れば様々な役割の人、職種の人と接することになりますが、この宮崎監督の思いを大切にして欲しいと思います。

特に、段々と上の立場になっていった時にこそ、全てのスタッフが平等でかけがえのない必要な存在なのだというポニョの精神を忘れないでください。

さて、そんな皆さんにどのような「はなむけの言葉」を送ろうかと悩んだのですが、今日は、私が実証済みのある法則を紹介したいと思います。

それは「4,2,3の法則」と言います。

皆さん、考えてみてください。

ライト兄弟が最初に飛行機を飛ばしたのはどこでしょうか。

それは、彼らの心の中です。

シュリーマンがトロイの遺跡を最初に発掘したのはどこでしょうか。

それは、シュリーマン自身の心の中なのです。

人は誰しも、こうしたい、ああなりたいというイメージを心に描きます。

心の世界は4次元なので、「4,2,3の法則」の4に当たります。

先ずは皆さんの大きな夢を心にしっかりと描いてください。

そこには制限はありません。

地球人の悪いクセは、自分にはできっこないとか、こんなことは現実的じゃないとか、自分で自分に制限を設けてしまうことだと私は思っています。

心のキャンパスにイメージを描くということほど自由なことはないのに、それすらも控え目にしてしまう人がいることは悲しいことだと思います。

制限を設けてしまってはそれ以上の自分になど、なれっこないのですから、心に描くイメージに制限を設けることはやめましょう。

心という4次元の世界にイメージを描いたら、次に、その夢の内容を具体的に紙に書いていきましょう。

手帳とかでもいいと思います。

紙は、縦横だけで高さのない薄っぺらなものですから、2次元ということになります。

ということで、これが「4,2,3の法則」の2に当たります。

それを壁に貼っておくなり、持ち歩くなりして頻繁に目につくようにしていきます。

見るたびにイメージが喚起され、やがてそのイメージは段々と潜在意識にしみこんでいきます。

そしてそのイメージが潜在意識に焼きついたとたん、全ての行動や思考がイメージの実現に向けて動き出し、周囲の人が味方になるなど、環境すらも動かしながら、イメージどおりの現実を引き寄せるようになります。

やがて、3次元という現実世界の中でイメージが現実化し、夢が実現していきます。

これが「4,2,3の法則」なのです。

現実というのは、人の心を離れてあるものではありません。

その人を取り巻く環境は、その人の心の反映だとも言えます。

でっかい夢が明確であれば、そこから逆算して、今何をすべきかが見えてきます。その上で、25歳までにはこうなる、30歳までにはこうなる、そして40歳にはこうだ、というような段階を踏んだ目標も見えてくるでしょう。

どのような夢を描くのかは自由ですが、本当の幸せに繋がる夢とはどのようなものか、私の考えを述べておきたいと思います。

夢といえば、地位とか名誉とかお金という形が分かりやすいとは思うのですが、本当の幸せに繋がる夢とは、自分自身が一番ワクワクできること、輝けることで社会に奉仕していくことだと思います。

私の考えを押し付けるつもりはありませんが、是非このことは思索してみてください。

話が長くなってしまったのでそろそろ終わりますが、ぜひともこの「4,2,3の法則」を活用して、皆さん全員が輝くような人生を歩まれることを願っています。

以上、簡単ではありますが、卒業される皆さんへの「はなむけの言葉」とさせていただきます。

ご卒業おめでとう!

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